drrr以外の小説部屋

□どんなお前でも
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 俺はね、どんなお前でも愛せる自信があるよ。
でもお前って誰に対しても同じように笑っているじゃん。
俺にだけでも別の顔を見せてほしいんだよね。
我儘かな?それとも俺はお前の瞳に映ってないの?

「カカシせんせっ」

ほら、また皆と同じあの笑顔。

「お前さ、俺が気づかないとでも思ってるの?」

 ナルトはキョトンとした顔をしている。
まだシラをきるつもりらしい。

「なんのことだってば?」

「―――お前本当は下忍じゃないんでショ?俺聞いたんだよね。火影様と話しているトコロ」

「あー、やっぱり?俺も先生が居ること知ってたよ」

ニヤリとナルトは俺を見て笑う。こんな表情は知らない。
やっとナルトの本当の顔が見えた。
俺しか知らないナルトの表情。

「で、どうするの?サスケやサクラにでも言う?まぁ俺はどっちでも。面白そうだし」

「言わないよ。言いたくないね。ナルトの本性は俺だけが知っていればいいの」

「カカシ先生がいつも以上にキモイ」

「へぇ、本音はそうなんだねぇ」

 ナルトはニッと笑うと「カカシ」と呼び捨てにしてから
「本性を知ったんだから、俺を楽しませろよ」と言った。
俺は「もちろん」とだけ言うと、ナルトの柔らかい髪を撫でた。


――――余談

「で、本性知っているのって火影様と俺だけ?」

「いいや、イルカ先生も知ってるってばよ」

「―――!!!イルカってあの中忍???」

ナルトは俺をちらりと横目で見てクスリと笑った。

「そうだけど、何?カカシに関係あるのか?」

「この、小悪魔めっ」

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