SHORT

□バレンタインその後
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バレンタインデー その後
キーン、コーン、カーン、コーン
「数学の授業始めるよ〜、席に着いて〜、着いてないと遅刻だよ〜」
そんな声が教室中に響き渡った。
その声を聞いたクラスメイト達は自席に戻る。
「いや〜、今日もいろは先生は可愛いな〜」
「あ、ありがとう朔弥君///…それじゃ、号令掛けて下さい。」
「起立、礼」
『お願いします。』
「じゃぁ、今日は…」
(あ〜、もうちょっとイチャ着きたかったな……首無の邪魔が無ければ、あんな事やこんな事出来たのに………)
「奴良君、空なんて見詰めてどうしたの?」
(チッ、五月蝿い奴に見付かった………)
「いえ、何でもありませんよ?先生」
「本当に?」
「……少し眠いだけです……」
「じゃぁ、そんな眠気全開の奴良君には………」
(うっ…嫌な予感……)
「この問題解いてみようか♪♪」
(やっぱり!!)
「はい」
(あ〜、面倒臭いな…)
(具合、悪いのかな??)
心配なカナは、横を通り過ぎようとするリクオに声を掛けた。
「リクオ君…」
「何?カナちゃん?」
「本当に眠いだけ?本当は具合悪いんじゃない?」
「大丈夫だよ♪本当に眠いだけだから…」
と、リクオは心配をしているカナに微笑みながら言った。
(こんなのを解いても、眠気覚ましにもならないんだけど……簡単過ぎて……)
「解けました。」
「お〜、合ってる、合ってる!!」
(は〜、合ってるのは当たり前だっつーの!!)
「どう?眠気覚めた?」
「はい、先生の心遣いのおかげで覚めました。」
(なんてな!逆に眠くなったわ!!)
「そっかぁ、良かったね♪♪♪」
「はい!」
(何処が良かったんだよ!!)
「じゃぁ、奴良君の目も覚めたし次の問題に行こうか♪♪♪」
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