SHORT

□犯罪じゃね?
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休日になり清十字団は例の如く奴良家にと遊びに来ていた


「今日は、僕の部屋で良いかな?」

いつも使っている所は避難場所化としていたり、たまに来る幹部連中が居る為使用出来ないし、道場は牛鬼組の居候達が使っているので使用出来ない状況になった

「構わないよ!」
「んじゃぁ、奴良の部屋に行こー!」

ニコニコと笑いながら話すメンバー達

「あ!及川さん!」
「やっほー」
「おはよー」
女子達が氷麗に挨拶をする
「氷麗、有難うね。“お客様”なのに」
「大丈夫ですよ!早く来ちゃって暇だったので!皆さん、おはようございます!」
ニコッと笑顔を貼付けて言葉を偽る
それもあり清十字団は誰も不思議がらないようになったのを最近覚えた


「じゃ、勉強しようか!」
本日集まったのた一週間前に控えた学期末テストをする為でもある
文字を書く音、消す音、ペンを押す音等が静かなリクオの部屋にと響く

「ねぇ、カナこれ分かる?」
「ん?あーうん。これはね、この公式を使って・・・・・・」
巻が分からないとこをカナに聞いて説明した
「おー!サンキューカナ!」
「どう致しまして!」

お互い分からないところを教えあう
それを見てた清継が一気に集中力を乱す
「いやぁー素晴らしい光景だよ!仲間意識が高まったね!!」
声を上げて言うと取り巻きコンビにうるさい!と一喝くらうと共に変な奇声が聞こえる

「リクオ様、」
「ん?」
「ここ、なんですが・・・」
申し訳なさそうにノートを見せる氷麗にリクオは笑顔で優しく教えた

「…これを、この式に代入して計算してみ?」
「…はい、…えっと、これをこうして…出来ました!」
ノートと睨めっこしていた氷麗はパァーと笑顔で嬉しそうに喜んだ
「流石リクオ様です!」
「普通だよ。ほら、次は?この調子だとまだあるだろ?」
「あ、はい!えっと、ここなんですが…」
「これは、さっきやったやつの応用だよ。マイナスの符号とマイナス符号はカケルときプラスになるんだ。やり方はさっきのと変わってないよ」
「あ、なるほど…」
「分かった?」
「はい!有難うございます!」
「どう致しまして。またあったら言うんだよ?解るとこなら教えるから」
「はい!お言葉に甘えさせていただきます!」
ニコッとお礼の言葉を述べた

「(リクオくん、及川さんと何か少しだけ距離が近かったけど気にして無かったな…?及川をそういう対象として見てないとか…?)リクオくん。ここ何だけど…」
カナはぐるぐると考えたが結局答えは出ず、わからない問題を利用しリクオとの距離を詰めた
「うん、えっと・・・ここはね・・・」
快く答えるリクオは教科書とノートを照らし合わせながら答えと教え方を丁寧に教える
「(少し、及川より距離が遠い?気のせいかな?)」
不思議な気持ちになりながら心の中で感情が混沌としてくる

「カナちゃん?どうかした?」
「え?いや、なんでもいよ!!ありがとう!」
「どう致しまして」
邪念を振り払うようにカナはリクオと距離を置く
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