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□十八話…新学期と・・・
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今日・・・1月11日。
新学期が始まる。
「おはようございます若」
リクオの部屋の前で言うつらら。
「起きてますか?」
言葉を続けたが、リクオの返事が無い。
多分、昨日の遅くまで遠野と酒でも飲んでいたからだろう…。
つららは
「失礼します」
障子を開けた。
案の定リクオはまだ寝ていた。つららは
一息吐いて、リクオを軽く揺さぶりながら
「若、起きて下さい!今日から学校ですよ!遅刻してしまいます!」
「……学校…?ちこ、く…」
言葉を確かめるようにゆっくりと発音した。
つららは
「はい!そうですよ!カレンダーにも書いてあるじゃありませんか!赤い丸で」
カレンダーをさすとリクオは
「あ、今日からだったけ…」
「え…?学校が始まるからつけたのでは?」
それ以外に何かあったのですか?
つららはそう言うとリクオは
「違うよ。まっ良いや、つらら着替えるから」
「えっ!?あ、はい分かりました!失礼しましたっ」
いきなり言って着替え始めたリクオに驚きを隠せなかった。
リクオは着替えながら
(今日つららの誕生日だから印つけたんだけどな〜まさか忘れてる?ま、こっちにしてみれば好都合かな?)
そう、今日は雪女・つららの誕生日でもある。
リクオは悪戯を考えているような笑みを見せていた。