SHORT

□二人の世界
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それは、
手を繋いでいたり、お互い顔が近い。

リクオがつららの頭を撫ぜたり。
つららがリクオを見るたび頬を染め上げる。

「つららさ、体調とか悪くならない?夏とか」
雪女のつららにとって夏は厳しい。つららは

「たまに…でも夏は皆がバテるので涼しくしないと…私ばっかり休むわけにはいかないので…」
しゅんと肩を下げたりしていた。
リクオは
「お前が一番バテるじゃんか、夏はさ少し皆より休んで冬はその分頑張ったら?」

「駄目です!冬なんか皆私の料理なんて食べたく無いじゃないですか…!リクオ様だって冬に凍った料理食べたく無いですよね?」

少し潤んだ瞳で訴えた。リクオはつららを真っ直ぐ見詰めて

「つららの料理なら春夏秋冬何時でも食べるよ美味しいから、つららの料理!」

つららを励ますように頭を撫ぜる
よしよし、泣かないの!そう言いながら…
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