SHORT
□おはよう
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「!!うわぁっ!!」
腕を強く引っ張られた。
今まで寝ていた主に…。
まだ頭の中が混乱する氷麗は何故かリクオの布団の中に入っていた。そしてリクオの腕の中にも包まれていた。
状況が把握仕切れてない氷麗を見てリクオは笑っていた。
「リクオ様っ!起きて居たんですかっ!?」
赤面した顔でリクオに訴える。リクオは
「うん。当たり前じゃんか」
「なっー!?」
当たり前と言われ返す言葉が見付からなかった、と言うより半呆れていた。
リクオは
「別に良いじゃん♪」
「よい悪いではなく、恥ずかしいですっ!」
「此だけで?一昨日の夜…」
「うわぁぁっ!!言わないでくださいっ!!」
真っ赤に染めリクオの言葉を消す。
リクオは機嫌良く笑っている。
氷麗をからかっているのが一目で解った。
「(まだ昼の姿なのにっ!!何でああなったの!?育て方間違えたかしらっ!?)」
リクオが幼い頃から使えていた氷麗はリクオを育てていた、と言っても不思議ではないくらいリクオを育てていた。
何処で、育て方を間違え今に至ったのだろうか、とぐるぐると頭を回転させた。
表情に出ながら。
リクオは笑いながら氷麗を解放し、腹を抱え爆笑していた。
「(可愛いなぁ氷麗)」
何度もそう思いながら。