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□ケガの功名?
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リクオは家を出てもつららに
「足っ!本当に大丈夫なの!?昨日勢いよく捻ったけど・・・!」

等とまだ言っていた。つららは
「心配しないで下さいよ!大丈夫ですって!」

等と呑気に答えるがその問題の足はリクオにはばれない程度に引きずっていた。
リクオは
「なら、良いだけど・・・」

と言いながら視線を地面に向けて

また言葉を発する

「足、引きずってるけど?何ばれないと思ってた訳?」

とリクオは止まった。つららは
「えっ・・・!あのそれは・・・っ」

言葉を失った。それはリクオが言った事が図星だったからだ。リクオは
呆れながらため息をひとつ漏らし

「正直に答えて、足痛い?」

と質問した。つららは黙っていた。

「・・・分かった、嘘言ったら夜の僕が何するかわからないよ?正直に答えな?」

脅すようにリクオが言うつららは
「え!?卑怯ですっ!!」

「じゃ、ちゃんと言って」

ともう一発念を押す。つららは観念をし

「足、痛いです。」

負けた、と言うように言葉に力が無かった。
リクオは
「最初からそう言えって。ほら学校行くよ、それで保健室行こう。付き合うから」

ともうひとつ息を吐く。つららは

「はい」
と笑顔で言った。

そしてこんな事を思った―――

こんなに側近を心配する主はリクオ様ぐらいかしら。
私は良い主を持った。
とても優しく、強い、下部を大切にする主、

でもこれは

ケガの功名、かしら―――?


と――――――――。



-終わり-
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