†本棚†
□vacation
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静かにゆっくりと日が窓から差し込む朝。
部屋のベッドの中には二つの山が出来ていた。
「スー…」
「………」
自分の腕を枕代わりに規則正しい寝息を立てて眠るアレンを隣に既に起きていた神田は目を細め朝日の光を帯びて美しく光る白銀の髪に指を絡め撫でていた。
「…ん…」
暫くするとアレンの瞼がゆっくりと上がり灰色の瞳が神田を映し出した。
「起きたか」
「………」
まだ覚醒していないのかアレンはボーッとし神田を見上げ
「…神田…?」
「俺以外の誰に見えるんだ?」
神田の質問にアレンは目を細め
「神田にしか見えません」
そう答えれば今度は漆黒の目が細くなり神田は顔を近付けるとチュッと音を立てアレンにキスをした。
「ん…///」
腕の中でアレンはピクンと反応し小さく声を漏らした。
その声だけで反応した神田はアレンを枕に沈めると上に被さりキスを深くした。
「…ン、フ…///」
歯列を割り侵入して来る舌にアレンはゆっくり口を開くと自らも舌を絡ませ神田の首に腕を回した。
「ンン…ンッ、んく…////」
静かな部屋に響くのは互いの舌が絡み合う水音。
それだけが耳を犯しアレンの中で微かに小さな灯火が着き始めていた。
「ふ…ぁ…///」
名残惜しく唇が離れると神田は首筋に顔を埋め昨晩、付けた自分の所有印に吸い付くと更に紅く痕を残した。
「ん…神田…」
「あ…?」
顔を上げると灰色の瞳は水分を帯びトロンとし
「…今からするの…?///」
「嫌か?」
付けた痕を舌でなぞれば肩が跳ね声を漏らし
「…だって…昨日もあんなにシたじゃないですか…///」
昨晩も散々、互いの身体を求め合い空が明るくなり始めた頃、漸く眠りに就いた。
その名残りはまだアレンの中で残り甘い痺れが身体中を駆け巡っている。
「昨日は昨日。今日は今日だ…」
そう囁けば神田は布団を捲りアレンの身体を見つめた。
昨晩の事情のまま眠ってしまった二人は互いに生まれた時の姿でアレンは急に恥ずかしくなり身を竦めた。
「あ…あんまり見ないで下さいよ…///」
「今更だな」
クスッと笑うと神田は胸に顔を埋め突起に軽くキスをし舌で撫で付けた。
「んぁっ…ぁ…ふ…///」
温かい舌の感触にアレンの口からは甘い声が漏れ神田の頭を抱き締めた。
「は…神田…///」
もっとと言う様に名を呼べば神田は唇で突起を吸い上げカリッと歯を立てた。
「ンンッ…!!///」
ピリッとした痛みにアレンはビクつき甘い吐息を吐き出し
「…ココ…」
神田は尖った舌先で突起を撫でながらアレンを見上げ
「弄られるの好きだよな…お前?」
クスッと笑えばアレンの顔は真っ赤に染まり目をギュッと瞑り
「や…言わないで…っ///」
熟れた果実の様に赤い突起を甘噛みしながら空いた手を腹部へと持って行けば股間の中心ではアレン自身が熱を帯び先端からはトロトロと先走った蜜が溢れ出し神田は指先で先端に触れた。
「胸を弄られただけで感じたのか?お前のココ…すげぇ濡れてるぞ?」
「や、ぁ…///」
全体を包み握れば先端からは止めどなく透明な蜜が溢れ続けアレンは肩を竦め
「イヤじゃねぇだろ?こんなに濡らしといて」
ユルユルと扱いてやれば更に硬さを持ったソコからは先走りで手を濡らし神田は喉でククッと笑い
「アッ、アッ…ァ…!!///」
神田の手から逃れる横に身を捩らせるが神田はそれを許さず
「あっ!ひゃあ!!!///」
下に降り股の間に顔を埋めた神田は足を閉じられ無い様、内太腿に手を添えると徐にアレン自身を咥え込んだ。
「ハ…ァ、アッ、神田…っ///」
生暖かく湿った舌は自身全体を撫でると口内の膜で包み込み擦り上げ
「アッ…アッ…///」
そのまま裏筋を舌先でゆっくり撫で上げれば自身はビクビクと震え先端からはトロトロと先走りが溢れ出した。
「ふ…ぁ…ぁ///」
喉を仰け反り小刻みに震え反応を示すアレンの姿を見つめれば漆黒の瞳は細くなり更にヨくしてやろうとヒクついている蕾に舌を這わせた。
「あっ!や…!!///」
ピチャリと音を立てそこを撫でだした舌にアレンは目を見開き足を閉じようとするが神田の手で固定され叶わずアレンは込み上げて来るものに堪えながらきつくシーツを握り締め呻き声を漏らした。
「ン、ぅ…クッ…///」
昨晩の名残りがまだ残っているのかそこは難なく神田の舌を受け入れもっとと言う様に締め付けて来る
「は…ぁぁっ///」
入り口の周りを唾液で濡らし解せば奥が妖艶に蠢き神田を誘い込もうとする。