short*over

□☆溢れる内声
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*晴矢視点




あれは思えば全部俺のせいだった



********



「はぁ………うぁ…風……風…やべっ……」


「やだ、やぁ、抜い、抜いてよぉ!!晴矢ぁ!」



俺が酔っていたせいもあるだろう。酒が回っていて避妊具もナシにヤッてしまった



「晴矢、あ、ぁ!つけてな、あああ…!」



「……俺…も………出る………風……介…うぁ…!」


「駄目だって、駄目!や、あ、ぁ!ふ、ぁ……」


お構い無しに欲を吐き出した


風介の腹はドクドクと波打って、しばらくして治まった


「ひど、い…………」



********



あの時の風介の顔は今でも忘れない



本当に何て最低な男だろう

大事な彼女を無理矢理犯して、子供作らせて、堕ろせなんて言って


俺はせっかく授かった、小さな命を踏み躙ろうとしてたのか


そうしたら、風介は、子供はどうなる?



最低だ、最低だ




「あ、れ?晴……矢、どうしたの?」



振り返ると、仲のいい親友のヒロトが心配そうに声を掛けていた



「ヒロト……今日家、泊めて、くれないか……?」


ヒロトは案の定驚きの表情を浮かべていた


当たり前だろう
元々ヒロトは俺と風介が同棲しているのを知っているから


でも家に今行ったところで、入れては貰えないだろう


「なにー?また喧嘩でもしたの?」


明るい口調で言われたが


「違う……」


「は?」




「違うんだ…俺が、俺のせいで!俺は」


「晴矢……取り敢えず話は俺の家でしよう…結構深刻そうだしね」
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