名言集

□『道』
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[道]
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない、二度と歩めないかけがえのない道。
広いときもある、せまいときもある。のぼりもあればくだりもある。担々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。
この道が果たして良いのか悪いのか思案にあまる時もある。なぐさめを求めたくなる時もある。しかし所詮はこの道しかない。あきらめろというのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくこの道を休まず歩むことである。
自分だけしか歩めない大事な道。自分だけに与えられているかけがえのないこの道。他人に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。道をひらくためには、まず、歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。それがたとえ、遠い道のように思えても、休まず、歩む姿からは、必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。 
松下幸之助翁

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