□2010.ハロウィン
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季節ハズレの豪土ハロウィンものです(笑)



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trick or treat



「trick or treat」

部活が終わって恋人の豪炎寺に家に来ないかと誘われた。
滅多に豪炎寺から誘ってくれないので喜んで二つ返事で誘いを受けた。


豪炎寺の部屋に入った途端、豪炎寺が綺麗な発音でそう言った。
確かに今日はハロウィンだけれどまさか豪炎寺がそんなことを言うとは思わず、思考が停止する


「持ってないならイタズラだ。」


何も喋らない俺をお菓子を持ってないと思ったらしい。
昔アメリカに住んでいたからハロウィンのことは覚えていたし、一之瀬や秋用にお菓子は持ってきていた。
そのことを伝えようと口を開いたが豪炎寺の唇によって塞がれた。

「ふぅ…んんっ!!はぁ…ん…」

甘いくちづけが終わり乱れた呼吸を整えようとしたがまた豪炎寺がキスをする。


「ごっ…ん…じぃ……、ふぁっ!」

腰や腹を撫でられながら何度も角度を変えてキスをされる。
そろそろ限界が近づいてきた所でようやく豪炎寺の唇が離れた。


二人の唾液でベトベトになった唇を手の甲で拭いながら呼吸を整える。



「豪炎寺ってハロウィン知ってたんだ。」

長いキスの余韻に浸りながら呟く。

「夕香にな。お前こそアメリカに居たからお菓子くらい持っているかと思った。…それとも俺にイタズラされたかったのか?」

冗談っぽく豪炎寺が言った。
かばんに入っているお菓子を出そうかと思ったがやめておく。


「…うん。イタズラ…もっとシて?」

やられっぱなしは性に合わないので逆に煽ってやる。
もちろん豪炎寺はくいついてきて、さっきより激しいキスをした。




「喜ばれたらイタズラにならないな。」

困った様に豪炎寺が言う。
そんなにイタズラがしたいのだろうか。


「だね。……けどさ、俺豪炎寺にならなにされても嬉しいからイタズラにならないよ?」


俺をだきしめたままだった豪炎寺の顔が真っ赤になる。

「……バカ。」

そう一言呟いてベッドに押し倒された。

「好きだ、飛鳥。」

「俺も大好きだよ。」


どうやらハロウィンも俺らにはイチャつくきっかけでしかないらしい。

end

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あとがき

初豪土…
豪炎寺もっと格好良くしたかった…
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