文
□完全恋愛
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「愛してる。」
抱いて
求めて
円堂はその言葉を吐き出す。
俺はそんな円堂が大嫌いだ。
ボールを受け止めるその手で
皆を励ますその口で
一番似合わない言葉を吐き出す円堂。
俺の為にそんな言葉を使わないで欲しい。
「円堂…、もう止めようぜ。」
この恋は共犯じゃない、俺の独犯。
恋に堕ちた俺が全て悪い。
「いやだっ!!俺は土門のことっ……！」
そう言って円堂は大人じゃないキスをした。
またそうやって俺達は罪を重ね合う。
あぁ
落ちてく
墜ちてく
堕ちてく
そう これは答えのない完全犯罪
「早く、眼を醒まして。」
end