文
□もう怖くない
1ページ/2ページ
僕はずっと人を好きになるのが怖かった。
いつか失うものなんて信じられなかったし、そんなもの必要なかった。
でも雷門中のみんなと出会って君に出会った。
最初はただサッカーをするだけの仲間だったのにそれだけじゃなくなって…
そして君が僕の心に入ってきたんだ。
だんだん僕の心を占領していく気持ちが怖かった。
失うものを好きになっても辛いのは分かってたのに止まらなかった。
苦しくて仕方なかった時に君は僕の前からいなくなった。
また僕は大切なものを失った。
君を守りきれなかった僕は自分をとことん攻めた。
そして僕は君と最悪な形で再開した。
でも僕は嬉しかった。
今度こそ君を絶対守ると決めたから。
そして君を助けて必死になって君を手に入れた。
今でも失うことはすごく怖い。
けど君がいつでも触れられる距離にいてくれるから僕は安心できるんだ。
「染岡君、僕を絶望の淵から救ってくれてありがとう。僕を僕らしくいさせてくれてありがとう。君がいるから僕はもう一人の夜も怖くないよ。」
「馬鹿お前はもう一人じゃないだろ。」
「そうだね。…ずっと傍にいてね。」
「当たり前だ。」
もう何も怖くない
end
→あとがき