□一番
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アメリカで出会った一之瀬一哉。


一番の親友で一番のライバル。




学校に行くときもサッカーをするときもいつも一緒。










アメリカのスクールで勉強をした後、俺と一哉と秋と守は毎日一緒に遊んでいた。




天気のいい日は外でサッカーをして雨の日は誰かの家でゲームや色んな話をした。



将来の夢だとか好きな食べ物とかその日あったこととか、とにかく色んなことを話した。




高学年になってからはたまに恋の話題もでるようになって……










「みんな好きな人いる?」



4人の中で唯一の女の子の秋が一番恋愛話が好きだった。




「俺は……いないなぁ。秋は?」



守は照れてそう言ったけど本当は秋が好きなんだって本人以外気づいていた。




「私もいないかなぁ…。一哉君は?」




自分から恋の話をするくせに秋が恋愛をしていることはなかった。


理想とかは聞かせてくれるけど現実の話はめったにしなかった。






「俺は…秋と守。それにマークにディランにジョンだろ…あと…」



「一哉君……」



「一哉、一番好きな人だぜ?」




どんどんででくる名前に秋と守は呆れていた。




けど俺は自分の名前だけがでてこない事に気づいてしまった。
















「一番?一番は飛鳥だよ?」






「一哉君……恋愛したい人のことだよ?」




「そーそー、キスとかハグとかしたい人だぞ。」




今度は秋と守が呆れを通りこして笑っていた。









「えー、キスもハグも飛鳥がいい。」







男にそんなこと言われても嫌なはずなのに不思議と嫌じゃなかった。



寧ろ………






「俺飛鳥のこと大好きだもん。」

















一之瀬一哉は俺にとって


一番の親友

一番のライバル




そして



最近一番気になる人












end

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