文
□日曜の午後
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「ど〜もん☆」
土門の背中を見つけた一之瀬は走り出して魅惑的な細腰にダイブ。
「うおっ!!」
強い衝撃に耐えられなかった土門はそのまま倒れ芝生に転がった。
「痛っ〜…、コラっ!危ないだろ、一之瀬!」
「ゴメン、ゴメン。土門の腰を見るとつい。」
「ついじゃねぇよ。ってかどこ触ってんだよ!!」
「どこって腰?」
「今すぐ離れろっ!!」
ぽかぽかの太陽の下、じゃれあう二人はまるで子猫のよう。
一之瀬の激しいスキンシップに抵抗する土門の様子はとても子猫、とは言い難いが。
「土門すごくいい匂い。」
一之瀬が土門の胸元に顔を埋めるとせっけんの匂いがした。
「んっ…、くすぐったい。」
もっと土門の匂いに包まれたくて頭を擦り付けると土門の抵抗が小さくなる。
「ここがくすぐったいの?」
腰にあった手が胸の飾りに伸びる。
触れた途端土門の体が跳ね上がった。
「あっ!やめ……っ。」
「くすぐったいって言うより気持ち良さそうだね。」
「んあっ!」
クニクニと潰すように弄ると土門の声に艶が出てきた。
大好きな土門の甘い声。
このままずっと聴いていたいけど他人に聴かれるのはちょっとなぁ…
と一之瀬は考え土門から手を離した。
「いち…、のせ?」
急に止んだ快感に土門は目をパチパチと瞬かせ一之瀬を見上げた。
そんな土門の耳元に一之瀬は唇をよせた。
早く帰ろうか――
愛しい日曜の午後
end
→あとがき