DRRR!!

□照れ隠しの見破り方
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  「臨也さんって変態ですよね」



  帝人君を撫でていた手が思わず止まってしまう。

 一瞬思考回路がショートしたがなんとか笑顔を作って撫でるのを再開した。



  「俺は変態じゃないよ」

  「…臨也さんが変態じゃなければ誰が変態になるんですか」



  ……うん、酷いよ帝人君。俺そんなに変態じゃないでしょ?
 確かに帝人君に対しては興奮するかもしんないけど…変態って。



  「泣いていいよね」

  「やめてください」

  「……ぐすん」

  「…やめてくださいっていいましたよね?」



  いや、別に泣きたかったわけじゃなくて勝手に塩水が目から流れただけなんだよ。

  ごしごし目をこすって帝人君の背中に顔をうずめる。



  「濡れるじゃないですか!もう」

  「だって帝人君の背中って、なんか心地好いんだもん」

  「……勝手に言っててください」

  「勝手に言っていいの?……、帝人君」



  背中から顔を上げて帝人君の顔を覗き込むと、帝人君はすぐに顔を背けてしまった。

 けど、俺にはしっかり見えた。



  「……ツンデレ!」

  「違います!もう見ないで下さいよ!」

  「ちょ、痛、首首!首がゴキッて!!」

  「知りません!」



  首が180°回転する寸前で顔を真っ赤にした帝人君は力尽きたかのように俺にもたれ掛かって顔を隠してしまった。


  もう、本当に可愛いなぁ。


  ゆるゆると口角を上げて俺は帝人君の頭を撫でた。



  (臨也さんなんか爆発すればいいのに……)



  帝人君がそんな怖いこと考えているとは露知らず、俺はただ帝人君をぎゅっと抱きしめた。




  照れ隠しの見破り方










fin....

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