君のそばで眠りたい【天真爛漫な彼と】
□君がそばにいないと眠れない
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「理沙・・・」
マサハルは、私をぎゅうと抱きしめてくれる。
優しいぬくもりが私を包みこんで、
胸が切なくてキュンとする。
こうして触れ合っていられるのが、嘘みたいで。
マサハルのハートビートを感じて、
私はやっと、マサハルが無事に帰ってきてくれたことを実感できた。
だって、しばらく会えなかったから。
あの日、仕事終わりに、
マサハルが緊急入院になって。
やべぇよ。自然気胸が再発しちゃった。
おれ、しばらく入院だって。
って、メールが入って。
私は、いてもたってもいられなかった。
胸が痛く、呼吸が苦しいなんて、
どんなにつらいだろう!!
それに、新曲やコンサートを控えて、
こんな重要なときに再発なんて、
どんなに落ち込んでるだろう。
私は心配でいっぱいになる。