元カレは、人気アイドル・中編
□彼の裏切り
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事務所にそばにある、オシャレにオープンカフェに入った。
「ごめん。あのクラブでのこと、最初にあやまっておく」
ミカは潔く誤ってきた。
ミカは、私をだましてから、ずっと心の呵責に悩んでいたらしい。
そんな自分がイヤなので、すっきりしたかったと言う。
「でも、まさか、
あのハルキと本当に付き合うとは思わなかったけど」
私はびっくり。
「な、なんで知ってるの?」
だいたい当の私自身が、先日やっと、
あれはつきあっていたんだと自覚したばかりなのに。
なぜ周りの人間が知っているのか。
「ハルキは有名人だからね。しかもワンナイト派だし」
「ワンナイト派って?」
私はミカの言っている意味がよくわからなかった。
いろんな顔を持つハルキのこと。
自分の知らない世界が、
まだまだあるのは想像していたけど。