Drop
□一番大切な人は?
1ページ/5ページ
ー僕は依令だよー
黒ミサに、無理矢理入れられたとき。
出会ったのが、依令だった。
優しくて、強かった依令に勇気をもらった。
生きる意味をもらった。
「......本当に、音梦だよね!..!??」
その表情から読み取れる不安、助けを求めていたのに、
私は依令を助けることが、......出来なかった。
「依令、落ち着いて、ね?」
「っ、ゲホッ、ゴホッ、」
びちゃびちゃと、吐かれる血。
口を押さえる依令に、持ち歩く薬を飲ませる。
「これからは、__________」
このままここにいたら、死んでしまう。
.