Drop

□約束
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目を開けると、まだ暗い事が分かる。
けれど、前のように闇にはいない。


暖かい、物がある。



「.........ん、.....大丈夫.......?」



隣にいた少年が、目を擦りながらも聞いてきた。
俺は一応、こくりと頷く。


「.......音梦....は、ソファか........」



んー。と背伸びをすると、少年は近く似合った布団を音梦に掛けた。
そして、キッチンへと向かう。


「あれ.....?伊織.....?」


次に、音梦が目を覚ます。


「依令、起きてる?」


「ん。」


ソファから飛び起き、俺の元へとやってくる音梦。
俺の顔を見ると、小さく微笑んだ。



「少しは良くなった?」


「..........ん」



本当は、体が重くてだるい。
吐き気も、酷い。


「嘘つかないで。小さい頃から、知ってるんだからね。
 依令の性格は。」


そう言い、背中を擦る音梦。
自然と瞼が閉じてゆく。


「おやすみ」


その言葉を最後に、意識は暗闇の奥深くへと沈んだ。




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