Drop
□子供
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目を覚ますと、##NAME1#が手を握っていてくれた。
先輩とは思えないほどに幼い寝顔は俺を安心させる。
「.......音梦..」
「はにゃ?」
「おはよう」
体のだるさは無くなっていて、随分楽になっていた。
「体、良くなった?」
「...うん」
時計を見ればまだ朝の六時。
外はまだ薄暗かった。
「...明日には、棗に会いにいく。ううん、今日行く。」
「うん。待ってるよ」
遥見に行かなきゃ、と頭を抱える音梦。
可愛い、な。
「ごめん、萌。遥見に行ってくるね」
「うん。よろしく伝えておいて」
病院を出る音梦の後ろ姿を見送って、またベッドに戻った。
頬に流れる何かを感じながら、眠りについた。
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