君が望む永遠
□Hope
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「よーし♪着いたっ!!」
大きな門の前で背伸びをするのは、黒髪の少年。
赤い目が特徴的で何処から見ても美形だった。
「すみません、中までお願いします」
背伸びをした後車に乗り込み、運転手に声をかけた。
良く見れば外は暗く、月が綺麗に見えるほど。
「あー眠い」
「そだねー」
いきなり聞こえた声に、少年日向樹は目を見開く。
「え、何、え?何時来た……?」
「ずっと居たけど?」
ひっどいなーと頬を膨らませるのは晃。
「あはは、私テレポーターなの♪覚えてる?」
「アリス日に日に変わるね、まぁ良いか。」
「任務でね、君を迎えにくるように言われてるから」
今度は真剣な顔で、そしてその後思いっきり微笑むと樹の手を握った。
「はい、それでは出発!」
晃の声が聞こえた瞬間目を瞑る。そしてまた目を開ければ自分の部屋に居た。
喋って笑って消えてしまった晃。
制服から見て初等部?じゃあ同じ?
そんなことを考えているうちに眠りについてしまった。
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