君が望む永遠
□Cloud
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「っ!!」
「樹?」
「ちょっと先に行ってて、用事...思い出した」
突然の胸の痛み、発作か。
ルカと喋るとき良く声出せたな、何てどうでも良い事考える。
「ふ、は、」
今回は前より辛いな、呼吸、が。
北の森の近くに運よくおり、三人(蜜柑も同行)と離れて木の根に座り込む。
足に力が入んない、病院は遠いし。
嗚呼、今回の発作は少し厄介かな、何て今更考えても仕方がないのに。
胸の痛みは収まるどころか強くなるばかりで。
「っは、なつ、....め」
こんな兄ちゃんでごめんな。
護るって、自分自身に誓ったのに。
まだ、死にたくはないんだけど。
キスしてないし、女の子の裸みてないし、パンツは.....見たか。
でも、死ねないよなぁ
ぐらつく視界の中、自分の体がばたり、と横に倒れたのだけは分かった。
狭く、揺れる、世界。
「樹!!!」
まだ、死ねない、よな