君が望む永遠
□Cloud
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「樹は?」
「え、用事思い出した....って」
北の森に行ったのはちらっと見た。
任務か、アイツ。
隠れて何かしている事には気付いていた、が。
「この馬鹿つれてそこらへん回ってろ」
「え、でも!棗は....」
「直ぐ戻る。心配すんな」
馬鹿をルカに任せて樹の足跡を辿る。
途中から分かりにくくなり、そこで消えた。
(.....わざとだな)
やっぱり何かしてる。
似ていなくても所詮双子だ。
「.....め」
「誰だ!!!」
小さく聞こえた声。
僅かだったが、聞こえた。
「は....はぁ」
「.....樹?」
荒い呼吸。
まさか。
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