Others
□死んだ月
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「哀しかった。」
沢山の命を救うため、危険な任務に臨んだ。
体を裂く様な痛みを忘れたフリをして、ただアクマに立ち向かう。
選ばれた、人間だから。
「それなのに、お前達は....!!」
私達を器具のように扱う。
「死んだ『俺』をまた、利用するのか....!!」
『俺』は、器具何かじゃない。
イノセンスに選ばれたから、使われる器具じゃない。
「憎くは、ない」
そう言って、彼女は微笑んだ。
『哀しいだけだ』
死んだ月
死んでまでして護った命に、また呼び起こされる