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□ミニサイズの適合者
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「かんだ、かんだ、おはよう」


「....何してんだてめェ」




今回の任務で連れて来た(ついてきた)のは親をアクマに殺されて身寄りを無くした相当馬鹿な奴。
歳を聞いても知らない、の一点張り。
名前は「セクシーガールとでも呼んでくれ」と言われた。
まだ小さい、多分歳は5、6歳だろうか。


「かんだぁー!!おなかすいたぁー」


「うるせェ。腹が減ってんなら一人で食べて来い」


「ばしょしらないしー。かんだぁーねぇ、かんだぁー」



髪を引っ張るわ、服を引っ張るわ。
仕舞いには耳で叫ばれる。
嗚呼、五月蝿い。
だから子供は嫌いなんだ。


「食べたら黙るか」


「ああ!!だまってやるとも!!」


「なら早く着替えろ。置いてくぞ」


「ああああ!!まってかんだどの!!」


(.......)



馬鹿なのか、何なのか。
そして何でオレがこんな餓鬼の面倒を見ているのか。











「何庇ってんだ馬鹿か、ガキ!!」


「いやいや、あなたにしなれるとみよりのないわたしがこまるのです」


「相手はアクマだぞ!!ウイルスに感染したら死ぬんだぞオマエ!!」


「それはしょうちしておりますよ、ままとぱぱはそうやってしにましたから」




子供に、ガキに庇われるのはかなり意外だった。
その割には言葉遣いがしっかりとしている気がする。
身寄りが無い、とついて来てコムイに押し付けられた、何やら他の奴と居ると泣き出すらしい。
大した物好きだ。



「ね、ね!!なにたべてんの!うまいの、それ!!」


「蕎麦だ」


「わたしもそれたべたい!!」


「......勝手にしろ」



食堂の机に並ぶのはモヤシと変わらぬくらいの大量の皿。




(これは、)






















ミニサイズの適合者
かんだのね、お花をみたの!
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