小説 薄桜鬼 短編集
□隊士たちの健康診断
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松本先生が沖田の診療に来ていた日のこと
沖田の診療が終わり、山崎と明日の健康診断の打ち合わせをしている(at. 沖田room)
松 「山崎君、明日は隊士たちの健康診断なんだが」
山 「はい、どうかされましたか?」
松 「君に、書記を頼みたい。各々隊士の病気や健診結果などをね。これからの診療の参考資料にするために 必要なんだ。わたしが、彼らを見ている間、その場で君が診断書を代筆する。お願いできるかな?」
山 「わかりました。任せてください」
松 「じゃあ、明日はよろしく頼む。」
沖田 「・・・・・。(それって・・・)」
二人のやりとりを、床に伏せながら聞き耳をたてていた総司。
山崎との打ち合わせを済ませた松本先生は、総司に声をかけて、部屋を後にする
松 「じゃあ、沖田君、くれぐれも安静にするように。薬をしっかり飲んで、絶対に無茶をしてはいけないよ。」
沖 「先生、ありがとうございました。」
横になったまま礼を言う総司。
この時、松本先生と山崎は、総司が思いもよらぬ計画を立てていることなど、知る由もなかった。