小説 薄桜鬼 短編集
□楽屋裏話―平助は不満
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薄桜鬼巡想録を終えた楽屋での一幕
攻略対象の6男が特別室で打ち上げを行っていた
「みんなお疲れ」
平助の乾杯の音頭で皆、盃を口にする
皆、酒が程良く回ってきたころ
突然、平助が不満げに話を始めた・・・
「てかさ〜、みんなずるいんだよね〜。俺ちょう不満がひとつある・・」
なにやら、面倒な雰囲気が漂う
「くだらんな・・・俺は先に帰らせてもらう」
風間は、その空気をいち早く察知して、早々とその場を去って行った
「あぁ〜!!なんだよ!つれないなぁ〜・・・まぁいいや、風間は俺と同じだし・・感覚的に・・・」
原田は、グダグダな平助に、少し困った表情
斎藤は、淡々と酒を口に運ぶ
総司は、はいはいといった表情をむける
土方はというと・・・早くも撃沈(酒よわ)
「そもそもさ、俺、納得行ってないんだよね」
ふくれっ面の平助
そんな平助に原田が問いかける
「どうした、平助?何が納得いかないんだ?」
よくぞ聞いてくれました!という顔で、平助はグダグダなまま説明を続けた