源平ラバーズ

□雷鳴と共に(教経様の話)
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その日は朝から雨が降っていた




「なかなか止みませんね」



一向に止む気配のない雨模様を鬼一さんと眺めながら、ため息をついていた




「静、お前は雨のせいで教経殿が来そうにないのが寂しいんだろ?」




「えっ!!そんな……」




「図星だな…ったく、分かりやすいな。ま、それがイイとこなんだろうけどな。ははは」




豪快に笑いながら、鬼一さんは、私の背中を軽くたたく




「……有難うございます。部屋の掃除でもしますね。あ、鬼一さんも、自室の片付けをしましょう?」




私は、鬼一さんに雑巾を渡した





「そうだな、特にやることもねぇし」




そう言って、鬼一さんは自室に向かった





―お屋敷をきれいにすれば、教経様がいらっしゃった時に、気持ちよく過ごしていただけるはず。。。―

そんなことを考えながら、お屋敷の掃除にとりかかるのだった
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