源平ラバーズ
□武蔵坊弁慶 奈落終幕リメイク
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「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ…俺自身が調子悪いというより…どうやら、晴明殿がよろしくない状態みたいだ。今、調度二人が不在だからな、晴明殿が話をしたいみてぇだ。」
鬼一さんがそう言うと、白い光に包まれ、晴明様が現れた
心なしか、いつもよりもお姿がぼやけているように見えた
「静さん、お久しぶりです。久々の対面に、いいお話が出来なくて申し訳ありません。」
晴明様は、辛そうな表情を浮かべながら話を続ける
「実は、私に呪いがかけられたようです。呪いをかけているのは、蘆屋道満のようです。このとおり、本調子ではないどころか、鬼一殿にも少し影響が出ているようですね。鬼一殿から離れ、呪縛を解くために晴明神社に籠ろうと思います。」
「呪いですか!?それは………わかりました。お元気なお姿をまたお見せ下さい。」
「そう言って頂くと助かります。早く静さんの前に姿を現せれるようにします。では。静さんも今後の道中気をつけて下さい。」
「わかりました。ご無事で!」
晴明様は頷くと、すっとお姿を消された
「……つうことだ。少しの間、晴明殿の力は借りれないが、俺も出来る限りのことはするから、そんな不安な顔をするな、御前。」
まだ体調が優れなさそうな鬼一さんだったけれども、不安そうにしていた私を元気付けようと笑顔で言葉を投げ掛けてくれた
「有り難うございます。鬼一さんも早く良くなって下さいね。少し横になってはいかがです?」
「あぁ、そうさせてもらう。」
鬼一さんは、横になると直ぐに寝息をたて始めた
私は、その傍らで、鬼一さんのために薬草を探しに行った義経様たちの帰りを待っていた