03/15の日記

23:48
犬猫的ホワイトデー(遅刻)
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あいつが遅刻魔だということは、たぶん俺自身が1番わかってるはずだ…


でも…


「な、なぁ本多」

「なに?福居?」

「今日何日か知ってるか?」

「ん…3月15日」

携帯の画面の端に映される日付を答えた

「き、昨日がなんの日か知ってるか?」

「…?」

本多は可愛らしく首を傾げた

も、萌っ!

…じゃなくて!

「ホ、ホワイトデーって言うんだけど…」

「あ!」

どうやら思い出してくれたようだ…

「どーしよ…俺、バイト先の先輩から貰った分のお返し用意してねぇ!」

バイト先の…先輩?


お、俺も一応…バレンタインデーにお前にチョコ渡したんだけど…


「…どーしよっかな…」


いやいや、俺の渡した分は無視か!


「…金ないし…なぁ、なんかアイデっ!?」

それ以上、そのバイト先の先輩の事を考えさせたくなくて
俺は無理矢理、本多を抱き寄せた

腕を掴んで、肩を掴んで、胸を押して…どーにかして俺から逃れようとする本多を更に強く抱きしめる。

今…本多の頭の中は俺しかない…

俺の事しか考えてない…はず…

でも、いつもなら殆どない抵抗が酷くて…
俺は抱きしめる腕を緩めた。

嫌われたか

顔を覗きこもうとし

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