短編

□離れたくない
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比嘉中の連中が千葉に遊びに来た。一週間だけの滞在らしい。俺はそれだけでも嬉しかった。でも、楽しい時間っていうものはすぐに過ぎ去ってしまう。時が止まってほしいくらいだ。
滞在5日目になった、俺は田仁志と話していた。
「春、明後日、俺等帰るさぁ」
「…知ってる…また…離ればなれになっちまうなぁ…」
俺がそう言うと田仁志は、
「春、また会えるさあ」
「…時が止まればいいのに…」
俺の発言に田仁志は驚いていた。
「しっかり者の春が珍しいさぁ。…春、なんて顔してるさぁ…」
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