神話パロシリーズ

□アルテミス
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配役は
アルテミス…留三郎
オリオン…小平太
アポロン…伊作
です。伊作と留三郎が兄妹です。
ですが、not女体なので、兄弟ということになるのでご了承下さい。









狩猟と純潔を司る処女神、留三郎。
留三郎は美しくそれは男にも人気があった。しかし、留三郎の母親(与四郎)は酷い難産だった。始めから話すと長くなるのだが、いわゆる、与四郎は最高神(雑渡)と浮気をし、最高神の本妻(諸泉)の怒りを買い、与四郎に「光り照らされる大地で出産させてはならない」と言い、神達に監視させられた。そのせいで与四郎は難産となったのだ。
それを知っている留三郎は、与四郎を非常に大切にした。また同時に、母親の苦悩からか、「生涯純潔を守る」と誓った。



しかし、そんな留三郎は一度だけ、恋に落ちたことがあった。

「留三郎〜!!」
「小平太っ!」

明るく留三郎を呼ぶ青年、彼は小平太。海の神勘右衛門と三郎王の子供八左ヱ門との間に生まれた小平太は、背の高い偉丈夫で、まれに見る美形の持ち主。色々な女神や、ニンフなんかとの恋愛を楽しんでいた。

そんな小平太と偶然知り合った留三郎。
ギリシャ一の狩人と狩猟の女神は意気投合し、穏やかに暮らしていた。


「留三郎!見ろ!今日は大猟だったぞ!」
「凄いじゃないか!流石は小平太だな!」

神達の間でも二人の仲は評判になり、お互いに結婚も考えていた。

「留三郎、私と結婚してくれないか?必ず幸せにしよう」
「小平太…嗚呼、お前となら、悪くない…」


しかし、留三郎の兄伊作はこれを良く思っていなかった。
理由は小平太の女たらしな性格が気に食わないからである。
事あるごとに文句を言ったが、留三郎は聞き入れなかった。



ある日のこと、留三郎と伊作は狩を楽しんでいた。
その時、伊作は遠くで小平太が呑気に散歩しているのが見えた。これをチャンスだと思い、伊作は小平太に光のオーブを被せた。
そして、狩を楽しむ留三郎にこう言う。


「留三郎、いくら君が狩の神だと言え、あんなに遠くの光る獲物を捕らえることは無理だろう?」


伊作はオーブのかかった小平太を指差し言う。
これにムッときた留三郎は、
「何を言うんだ伊作兄さん。俺は狩猟の神だぜ?あんなもん一発だ!」
と言うと留三郎は光輝く月の弓矢を持ち、弓をひいた。
それが恋慕う小平太とも知らず。


矢は見事光を命中した。
「お見事。流石は留三郎だね」
「だろ、兄さん?」
留三郎は嬉しいそうに笑った。

留三郎は早速光の方へ行ってみた。
するとそこに倒れているのは自分の矢の刺さった愛する小平太であった。



「な…嘘…だろ…?

小平太ぁぁ!!




留三郎は小平太の横で泣き叫んだ。自らの手で小平太を殺してしまったのだ。






留三郎は大神雑渡に頼み、「小平太を空に上げてください。そうすれば俺が空を月の馬車で走って行く時、いつまで小平太に会えるから」と願った。
雑渡もこれを聞き入れ、
「分かったよ。空に上げるね」
と言うと小平太を空に上げた。
小平太は星座となった。









月がオリオン座の近くを通るのはこれが原因だと言い伝えられている。


END




思ったより短くなりました。当初の予定では小平太ではなく、文次郎だったのですが、オリオンの性格を考えると文次郎がたらしは無いなと思い、小平太の方を選びました。
文留期待していた方すいませんm(_ _)m
次は予告通り、鉢勘でエロスとプシュケです。

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