焔の明星さま

□ハルルの妖精
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どうしてだろう?ゆーりたちにおいていかれるとおもったら、きゅうにこわくなった、こわくて、さみしくて、めのまえがまっしろになってだれかのこえと、せなかがみえた


ーーー少しはいいところがあると思ってたのに

 ならどうしてなにも教えてくれなかったんだ?お前が※※を信じたかったのと同じで、俺だって信じていたんだ!!お前にだけは信じたことを否定されたくない!!結局お前も騙されて何もしなかったじゃないか!!

ーーーサイテー

 自分はどうなんだよ。俺のこと責められるのか?お前だって罪を突き付けられて言い訳したじゃないか。

ーーー変わってしまいましたのですね

 お前が俺を見てくれたことなんてあったのかよ。いつも約束約束、俺を見てくれたことなんてなかったじゃないか!!

ーーー幻滅させないでくれ

 幻滅?お前が俺に何を望んでたっていうんだ?俺の死や孤立していく様を楽しんでたくせに!!!
 俺が※※に騙されていることを知っていて騙されるよう仕向けたお前が俺の何に幻滅したっていうんだ?全てお前の望みどうりになったっていうのに!!!!

ーーーここにいると馬鹿な発言にいらいらさせられる。

 お前こそ自分の罪から目を反らしたかっただけだろ!?お前ほどの頭があれば俺やア※※※を見て※※が何かをしようとしてるって気付けたはずだろ?それなのに何もしないで罪から目を反らし続けたお前こそ馬鹿げてる。


 そして皆俺を置いていく。


 いやだ、嫌だ!!!誰も俺を見てくれない一人にする、一人は怖い!寂しい!!何でもする!今の俺自身の心を殺してでも変わるから!!お願い……一人にしないで…………

「捨てたりしねぇよ、それに変わる必要もないぜ。言ったろ?お前はお前でいいって、な?」

 ゆーりのことばで、くらいところからひきあげられたかんじがした。
 
 おれ、いまなにかんがえてたっけ?おもいだせないけど、つらかったことだけおぼえてる。
 
 ゆーりがとてもまぶしくひかってみえる。ゆーりたちのことばは、どれもあたたかくてやさしくおれをつつんでくれる。

 ゆーりがおれがおれでいていいっていってくれたときむねのあたりがとてもあたたかくてうれしかったんだ。
 

 「んじゃ、行きますか。行くぞルル」

 はじめなんのことかとおもった。でも、ゆーりのことばはおれにむかっていったもので
……

 「いつまでもこいつや妖精じゃ呼びにくいだろ?だから、ハルルからとってルル。気に入らないなら他の考えるけど?」

 ゆーりがおれのために、おれだけのなまえをかんがえてくれた。いやなわけがない。

 ゆーりがかんがえてくれた、おれのなまえ。うれしくて、嬉しくて・・・・・・・

 ゆーりたちは、いつもおれがほしかったものをかんたんにくれる。ほしくて、欲しくてたまらなかったものを。ありがとう、有難う。

 「ゆーり!!ありがとう」

 有難う。ユーリ。大好きだぁ……
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