薄桜鬼

□第三章〜本当はやさしい人〜
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私たちは着物を扱っている店に入っていった

千鶴:「千景さんは何とも思っていないのですか?」

風間:「知らんっ、ただ千鶴お前を屯所にますます置いておけなくなった。」まったくあやつらは何を考えているのだ!!

風間:(お前が心配だ)

千鶴:「いつもは違いますが……。」でも私はいつもと違う違和感を感じていた。

風間:「まったくだ!!ブツブツ……」
とその時私は何かにぶつかって、私の体に覆いかぶさるように着物がふってきた。

千鶴:「んっ……!!?」着物をとろうともがいてると

風間:「何だっ!?上にかけてある服が落ちたのか。」と私に落ちた着物をわざわざとって元にあった場所にかけてくれた。

千鶴:「あっ、ありがとうございます。」ペコリ

千鶴:「それにしてもとても綺麗な着物ですね。」金色の生地で、黒と金色の刺繍が施された着物……私はこの着物が合う人を知っている。

風間:「………何を言っている千鶴!!コレは男物の着物だぞ!!」

千鶴:「はい、千景さんにお似合いなきものだと思って……お嫌いでしたか?」ちらりと千景さんの方を見る。
風間:「………。」

千鶴:「あっ、すみません。本当にただよく似合っている色だと思いまして」焦る

風間:「フッそう言った意味か!………お前は俺のことを嫌いだと言っていても見ているところは見ているのだな!!」ニヤリ

千鶴:「へっ///」顔が赤く染まる
そして思いついたように千景さんはニヤッとした顔で私に言った。

風間:「せっかく来たのだから俺がお前の着物を選んでやる。」待っていろ

千鶴:「えっ!でもその……。」と彼は私が言う前に笑みを浮かべてさっさと選びにいってしまった。
千景さんの声がしたのは、それから少しの事だった。

風間:「おいっ千鶴こっちに来い。」

千鶴:「はいっ……。」声がした方にあるいて行く。

風間:「この色の着物だ。」彼が満足そうに微笑む

千鶴:「ふふ」思わず私も顔が緩んでしまった。

風間:「なんだ!!笑って」眉が上がる。

千鶴:「千景さんらしい物をお決めになったなと思いまして……とってもいい紅色です。」

風間:「だろっ」

普段はしつこくして困った人だと思っていたのに今日千景さんと一緒に町を歩いて少しだけ考えが変わった。少し強引なとこはあるけど。
風間:「ではここで着て見ろ!!」

千鶴:「えっ、でも……その」何だか急に恥ずかしいくなる
風間:「気に入ったのだろ?なら当然似合うかどうか決めなくてはなっ」

千鶴:「そうですけど……こんな所で」大丈夫かしら
?:「おいっ何をしているこんな所で」

千鶴:「斎……斎藤さん!!」

風間:「また田舎侍か!!」

斎藤:「千鶴を離してもらおうか。」

千鶴:「ホッ良かった。普通の斎藤さん。」

風間:「簡単にあげるものか!!」手を鍔にかける。

斎藤:「では千鶴の替わりに俺がお前の元へ行こう。」

千鶴:「へぇ−ってなんでそうなるんですが!?」

千鶴:「斎藤さんまで嫌ア−−」

−終章へ続く−
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