薄桜鬼
□小さな温もり(斎藤)甘
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雪がシンシンと降っている。
「ハァー」白い息がフワリと口が出る。
「いつ見ても雪ってとても神秘的ですね」と空を見上げる。
「あぁ」と彼は空を見あげる。
「なんだがとっても懐かしい気持ちにまります」と目を閉じて開く
「あの時も千鶴がすぐそばにいたな」と微笑む
「えっ?」私は分からなくて一さんを見る
「なっ………何でもない//」と顔を赤くする
「いったいなんですか?教えて下さいよ〜」
「いや……そんな気にすることでは」とさらに顔を赤くする
「むっ、私には教えられない事ですか?」と一さんの着物をの裾を引っ張る。
「やっ、そう言った事では」と彼は諦めて話し出す。
「屯所で雪が降った時お前が雪ウサギを作って俺に持って来たのを思い出したまでだ//」
「ふふ、そうでしたかなんだか本当に懐かしくなってきました」
「本当だな」としばしば沈黙が流れた
でもこの沈黙は決して話す事がないからではなく、昔の事を思い出しているからなのだ。
私は不意に一さんに声をかける
「外じゃお体にさわりますので、家に入りましょう」
「あぁ、そうだな」と私達は家の中に入る。
当たり前だがちょっと前までは、こんな風に一さんと一緒に暮らせるなんて思っていなかった。
今は本当に幸せと感じている。
ありがとう一さん
☆FIN☆