薄桜鬼
□アケビ後編(5000Hit)
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あれから私たちは少し広い所に出た。
すると総司さんは歩く足を止めて私のほうを見た。
「・・・・・・千鶴あの話考えてくれた?」
私は“あぁーあの話ですか”と顔を上げる。
「私は総司さんについて行きたいです・・・でも」
もし私が総司さんと一緒に異国へ行ってしまったら薫を一人にしてしまう
「・・・・・・千鶴、明日迎えに行くから」と総司さんは額にキスをそっとする。
そして別れ際に私の耳元で優しく囁く
「When not wanting to go, you don’t need to come.」
(行きたくなければ、来なくてもいいよ)
「えっ・・・」今なんて
「それじゃ千鶴・・・明日を楽しみにしているから・・・See you」と手を振りながら離れていく総司さん
私はどうしても最後の言葉が頭に引っかかってどうしようもなかった。