稲妻(11&Go)

□嫉妬と告白(風丸)甘
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冬から春に移り変わろうとしている微妙なこの季節………私の心もユラユラ動いている

「ハァ〜〜」

「おーい!どうしたんだ?名無しさん??」

私は声の方に顔を向ける

「円堂!!」

「なにしてんだ?そんな深刻そうな顔して」

円堂はニコニコした顔で私の隣に腰を下ろす

私は円堂なら大丈夫かと思い悩み事を話した

「えぇー名無しさんって風丸のことが好きなのか!!」

よっぽど驚いているのか目を見開いている

「声が大きいって」と私は唇の前に人差し指をもっていき静かにのポーズをとる

「あ!あぁ、ゴメン………そうか風丸か」

「俺がどうしたって」

二人「!!」

私達は同時に後ろを見た

「どっ、どうしたんだよ!!俺何か悪いことしたか」

あまりにも私達がフリーズしているのを見て風丸は焦っている

可愛いなと思っていたら急に円堂が立ち上がった

「なぁー風丸!名無しさんがお前ェモゴッ!!」

私はすぐさま円堂の口をおさえた

「ボソッ)ちょっと何喋ってんのよ!!」

「えっ!駄目だったのか!!ゴメン」

「駄目に決まってるでしょ」

「おいっやぱり俺なんかしたか?」

「風丸は何にもしてないから心配しないで」と作り笑いをする

「そうか」と少しムスッとした顔をする

「!!?」

「風丸どうかしたのか?」と風丸の表情にすぐに気づいたのか円堂は声をかける

流石"幼なじみ"

「いや、何でもない」

「そうか!!じゃ俺は用事があるから先教室に戻ってるな」と急いで走り出した

「なっ………別に急がなくても」

好きな人と二人きりって緊張するだから出来ればここにいてほしかった

「………円堂といたいなら後をおえばいいんじゃないか」

「えっ!?」

「円堂の事好きなんだろっ!!」

「ちっ違うって!!なんでそうなる……」

「じゃあなんで…円堂ばかり見ているんだよ!!………あんな仲良く」と風丸は真剣に私のことを見てくる。

少し顔が赤いのは夕日のせいかな

「風丸??」

「………俺はお前の事が好きなんだ!!」

「へっ!」

私は一瞬耳を疑った

だって風丸が、私のことを

「なのに名無しさんは……」

「待って!!わっ、私も風丸の事好きなの……それで円堂に相談にのってもらったの!!幼なじみだから」お願い通じて

「!!………本当かよ」と手で顔をふせながらしゃがみこんだ

「かっ、風丸」

「円堂に嫉妬とか俺ダサいな!!」

「………私嬉しかったよ!!」と私もしゃがんで
風丸に声をかける

「名無しさん///」と顔をあげる

「その……好きだよ//一郎太」ニッコリ

沢山の蕾が芽吹く季節

ここにも一つ新しい恋が芽生えた。

〜FIN〜
 

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