稲妻(11&Go)

□決意は始まり (神道・甘)
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毎日サッカーの練習を頑張っている私の大好きな人

でも最近は色々と大変みたいで元気がない・・・・・相談にのりたい

――――――――――――

「拓人!!練習終わった?」私はヒョッコリ顔を出す

「あぁ今終わったところだ」と拓人はボーと中にあるベンチに座っている。

いつもなら更衣室だ!!って怒るのに

「名無しさん!!」

考え事をしていると不意に後ろから声が聞こえた。

私は後ろを振り向いて抱きつく

「蘭丸ぅ−−−」

「おいっ!ってまた躊躇もしないで更衣室に入ってきたのかよ!!」と呆れながら言われた

「えーだって蘭丸女じゃん!!」

「髪の毛結び方で決めるな………神童もいるけどな」

「ハイハイ」と私はまた拓人の方に顔を向ける

「……神童の事か」

「さすがぁ〜幼なじみパワーだね蘭丸君!!」と肩をポンッと叩く

「お前も幼なじみだけどな」ため息をつく

「皆………辞めちゃったんでしょ」

「あぁ」顔を下げる

「………よし!!」と私が大きな声を出すと二人はビクッと肩を揺らした

「拓人気分転換に外行くよ!外!!」と私はガシッと拓人の手を取り走り出す

「気をつけていってこいよ〜」と後ろから蘭丸が声をかけてくれたので手を振る

「おいっ名無しさんどっ何処に」

「いいから!今日は私の奢りだから沢山遊ぶよ」と私は拓人を色々な場所に連れ回った。

だけど彼はいっこうに黙ったままで顔はさっきより暗い。

でも私はどうしても拓人の笑顔が見たくって最後に河川敷にあるグランドにきた。

「ハァ−−名無しさん」と彼は止まり繋いでいた手を離す

「…………また皆でサッカーやろう!!だから……あの時の本物のサッカーを………たとえフィフスセクターに操られているサッカーでも私は負けたくないだって拓人たちはサッカーが好きなんでしょ」

「………名無しさん………俺はうっ、うっ、ヒック」

本当泣き虫だなと思いながらハンカチを渡そうとした時不意にギュッと抱きしめられた

「うっ、ひっく……ありがとう名無しさん」と優しく包み込んでくれた。

まだ、フィフスセクターの呪縛は解けていないが、私たちは必ずサッカーを取り戻してみせる。

大好きな人の笑顔のために

〜Fin〜

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