世界が終焉となる時に
□大切な事に限って忘れることが多い
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「今日も雨か…………」
『万事屋銀ちゃん』
そう掲げられた看板の２階に住むのはその店の主、坂田銀時。
銀髪の天然パーマが特徴的であり、『万年死んだ魚の目をしている』と言われたりする少し気怠そうな男だ。
万事屋には他にも居候の神楽、働いている志村新八などもいるのだが今は外出中であり、家の中には銀時一人しかいない。
「あ！しまった！今週のジャンプ買ってねぇ！」
誰に言うでもなく独り言のようにそう呟き、慌てて玄関へ出ていく銀時。
今日は金曜日。
明日にはジャンプは回収されてしまう。
急いで傘を差し、小雨の中大江戸マートへ向かった。
これが彼女との出会いになるとも知らずに。