世界が終焉となる時に
□女の買い物に付き合うのは疲れる?女は男を立ててあげるのが疲れるわァァ!!
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「夢音ーっ!こっちアルヨー!」
「ま、待って神楽ちゃん…」
数日後。
体調の良くなった夢音に街を案内すると言った神楽。
神楽だけでは不安だと銀時と新八も加わり、4人で江戸の街を歩いていた。
「銀ちゃーん!団子食べに行こーよぉ」
「分かった分かった。お前の好きなとこに連れてってやれ」
きゃっほーいと喜ぶ神楽は隣を歩く夢音の手を引く。
そして二人は近くにあった団子屋に入っていった。
「ったくよー。なんであいつに振り回されてんだコノヤロー」
「いいじゃないですか。夢音さんも楽しそうですよ?」
明らかに神楽より年上の女が振り回されているというのも異様な光景だが、どちらとも楽しそうに笑っているから問題はないのだろう。
あえて問題を上げるのだとしたら、それは………
「やっぱり目立ちますよねー……彼女」
「だな」
その容姿が目立って仕方ないというところだろう。
巫女服姿でさえ目立つというのにあの顔立ち。
通り過ぎる男は必ず振り返り、時に女でさえ振り向いて夢音を惚れ惚れとした表情で見ていた。
「美味しい……このお団子、とっても美味しい」
「そうダロ?なんたって歌舞伎町の女王が案内する場所だからナ!」
自信満々に笑う神楽の頬に手を伸ばす夢音。
どうやら頬にみたらしのタレが付いていたらしく、指で拭った。
「神楽ちゃん歌舞伎町の女王様だったんだね」
「そ、そうアル//!驚いたダロ?」
照れたように頬を染める神楽を見つめる夢音は本当に女王だと信じているようだ。
『街を納めるのって大変?』と本気で質問している。
「このアホが言う事は気にすんな。それより団子食ったら日用品買いに行くぞ」
「うを!まじでか!楽しみアル!私ごっさエロい下着ほしいアル。姐御にあげるネ」
「お前の為に買うんじゃないから。夢音のだから。それと下着に限定しないでくんない?」
回復した夢音は早々に万事屋を出ようとしていた。
『これ以上迷惑になるわけには』と言えば、『誰が迷惑だなんて言ったんだ?』と銀時に止められたのだ。
神楽や新八にも『出ていってほしくない』と後ろ髪を引かれ、結局しばらくの間は居候することになった。
「おら行くぞ」
「きゃっほーい!ショッピングアル!行こっ!」
「あわわっ!神楽ちゃん待って!」
「神楽ちゃん!急いで転ばないようにねー」
こうして4人は、大型ショッピングモールに向かった。