短編とリクエスト

□怠体療養
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「完璧に風邪だね」

「…………はぁ…」






ベットで横たわるのは徹夜続きの為体調を崩した……………折原臨也。






「大丈夫?昨日早く寝てって言ったのに……」

「溜まってた仕事を終わらせたかったからねぇ……ゲホッ…」






臨也にしては珍しいぐらい弱っている姿に無無は眉を寄せながら表情を曇らせる。






「とにかくまずは寝てて?何か食べたいとかは?」

「………何もいらない……でも…スポーツドリンクか何かちょうだい」






その言葉に返事をし、ガンガンすると言っていた頭に刺激を与えないようゆっくりドアを閉めた。






「風邪引いたんですって?」

「あ、波江さん。おはようございます」






リビングに出ると波江が朝のニュースを見ていた。
最近の情勢がどうとか話す評論家の声が聞こえる。






「はい。熱が結構高くて……今日は仕事出来ないですから、お休みして大丈夫ですよ」






無無の言葉に浪江は頷くと、臨也が治ったらそこにある書類を片付けさせておいてと残し、部屋から出ていった。

残された無無は冷蔵庫の中にある食料や飲み物を確認する。






「……………何もない」






このままではさすがにマズイ。
そう思った無無は財布を持ち兄の寝ているベットの横にメモを残した。






「さて……買い物に行きますか」






お兄ちゃんのことも心配だし……なるべく早く帰らなきゃ。
無無は急いで玄関から出て行き、池袋に向かった。









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