短編とリクエスト
□愛伝方法
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来神時代...
「無無」
「ん?」
「パンツ、見えてるよ」
「………………見えてるんじゃなくて見てるんでしょうがぁぁあぁっ!!」
清々しいほどのアッパーカットが決まり、臨也は床に伸びる。
私は近くにいる静雄のところまで掛け寄り、背中に隠れる。
「シズくんっ!臨也がセクハラしてくるんだよぉ!」
「あぁ?何されたんだ?」
「スカートめくられた」
「……………………いーざーやぁあああぁっ!!!」
平和な日常。
いつもと何も変わらない。
飛んでくる机、飛んでくる椅子。
飛んでくるナイフに飛んでくる先生。
……………ん?先生?
「せ、せんせーっ!!竹内せんせーっ((焦」
「逃げろっ………無無……((ガクッ」
「あっははは!!ついにシズちゃんが殺人を犯したねぇ!」
「うっせぇ!!竹内はまだ死んじゃいねぇ!元気100倍だ!!」
それアンパ〇マ〇だよーと愉快そうに笑う臨也に静雄は更なる苛立ちを覚え物を投げる。
それをトランプを広げながら見ているドタチン、新羅に交じり私もババ抜きを始めた。
「今日も平和だねぇ」
「そうだな」
「うん!あ。ドタチン、ババ見えたよ♪」
この変わらない時間が何よりも好き。
新羅やドタチン、静雄や臨也とバカをする時間が。
みんなは4人のこと変態だっていうけど…私はそんなことないと思ってる!
変態じゃなくて変人なだけだ。
「無無のパンツは水色だったよ!知ってるシズちゃん?水色は肌をより白く見せるんだってさ!見たかったでしょ?」
「るっせぇぇええっ///変態がぁあぁ!」
「否定しないんだ!アハハハ!!面白過ぎるよシズちゃん!!」
「臨也っ!私のパンツの話しないでっ///」
教室であんなに大きい声で喋るなんて!
まぁ…今この教室には私たちと伸びてる竹内先生しかいないんだけどね…。
みんな避難しちゃったし。
「まぁさ。無無は俺のなんだし…シズちゃんがいちいち突っ掛かることじゃないよ」
「無無がいつお前のものになった!!」
「そぅだよー?私は誰のモノでもありません。てかモノじゃありません」
「えー………じゃぁさ……」
突然手首を引っ張られ、トランプが宙を舞う。
気付いた時には臨也の顔が真正面にあって、キスされていると分かった。
「今から俺の女ね?無無♪」
「なっ……//なっ……//」
「いーざーやぁあぁあぁあぁ!!!!」
臨也が少女に微笑みかけるまであと10秒。
少女が顔を赤く染めるまであと15秒。
少女が臨也を好きになるまであと――――
end...