短編とリクエスト
□酒威力恐
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折原臨也はその日、酒に溺れていた。
「お兄ちゃん!もうお酒はダメだってば!」
「うるさいなぁ……飲みたい気分の時だってあるんだよ………ヒック…」
「飲んでるんじゃない!飲まれてるの!」
まったく、と溜息をつきながら頼まれた仕事を片付けていく。
カタカタとパソコンを打ち順調に情報回収をしていた。
「うー………」
「どーしたの?」
机に伏せてしまった臨也は心配だが、少しだけ笑いを堪えていた。
ちょっと……可愛いかも。
「それがさぁ……ある女の子の話なんだけどねぇ…?」
あらあら。
取り巻きの女の子の話かな?
耳を傾けていると臨也は涙目になりながら語り出す。
「その子さぁ……仕事ばぁっかりで全っ然俺に構ってくれないの…ヒック……」
…………ん?
「俺は暇だっていうのに…ヒック……仕事仕事仕事ってさぁ……仕事と俺どっちが大事なのさっ!?」
「重たい彼女っ!?」
完全にキャラ崩壊な兄に近付き、頭を撫でる。
「寂しがり屋さんだね」
「うるはい……」
ぐったりと酒に溺れる臨也の額にキスをし、サラサラな黒い髪を撫でる。
「…なにさ」
「可愛いなぁって思って」
髪がくしゃくしゃになるまで撫でると、とろんとした目でじっと見つめてくる。
そしておもむろに立ち上がると、ふらふらとしながら近づいて抱き着かれた。
「無無のが可愛いよぉー!」
「うぁあぁっ///酔っぱらいー///」
その日、折原臨也はひたすらに無無にうざ絡みをしたらしい。
(うー………頭痛すぎ…)
(バカっ!//お兄ちゃんのバカーっ//)
(は?……って!なんで無無裸なのさ!?)
(覚えてないのっ!?サイテーっ//うわーん!涙)
(ちょっ!?えぇ!?)
end...
[まさかのキャラ崩壊wwオチ無しごめんてww]