短編小説

□短々編集
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愛的表現法


日本人で長い黒髪。


人形みたいに整った顔。


無愛想で照れ屋。


そんなとこが可愛くって、でもやっぱかっこよくって、


神田ユウ君は私の自慢の彼氏です!



今日も教団という名の私たちの愛の巣にてその姿を発見しました♪


「私の愛しのダーリン」


かけよって熱い抱擁、のはずが軽くスルー。


べしっと言う鈍い音と共に私は冷たい床にぶつかる。


が、めげずに先に進むマイダーリンに追いつき一言。


「冷たい。ユウは冷たいよぉ。ここは絶対”マイスウィートハニー”って両手広げて受け入れるもんでしょ?」


「馬鹿か、お前」


「ひっどーいっ!!なんで?私たち”恋人同士”でしょ」


「恋人同士はみんなそういうことすると思ってんのか?っていうか恋人同士を強調して言うんじゃねぇ」


「だって本当のことだもん。それよりさぁ、この会話今日で何回目だと思う?104回目だよ?今日こそはやってくれるって思ったのにぃ」


「絶対やらねぇって言ってるだろ」


「いやだ。絶対してほしいの。それともユウは私のこと嫌いなの?」


今にも泣き出しそうな声色。俺はこいつの涙に弱い。


「嫌いなんかじゃなくて・・・普通出来ないだろ///」


頬を染めてこっちを見ずに呟くユウが可愛い。


なんて思ってたからユウの口元が上がったのを見落とした。


「だからこれで・・・」


人前にもかかわらず唇に落とされる口付け。


触れるだけかと思えば舌が侵入してくる。


離れると今度はしっかりと私を見て言う。


「いいだろ?」


あの・・・神田さん?言葉よりこっちのほうが大分恥ずかしいですよ・・・?


いや、そんなとこも愛しいんだけど。


私の染まった頬どうしてくれるんですか・・・。





やっぱり馬鹿はお互い様だよ、ユウ。


だから私たちはお似合いなの。


ずっとずっとず〜っと一緒にいようね、ダ〜リン。


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