特別企画作品

□お仕置き
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ん…

なに?

え?!

手が動かない?

縛られてる……?




んッーーーー!!!



突然僕の唇が何かに塞がれた。

柔らかい何かが僕の唇に吸い付いた。

これは…………



ん、ん……

チュク…チュ、チュク……



君の唇?



啄むように何度も吸い付いては離れてを繰り返す。

僕がいつも君にしてるように。




!!!



スルリと滑り込んだ君の舌先が僕の舌を絡めとった。

にゅるっとお互いの舌が絡まる感触とお互いの唾液が混じり合う感覚が、僕の思考をおかしくさせていく。

一方的にされるなんて…我慢できない。

僕が君を弄くりたいのに。

何故か僕の腕は縛られてる。



でも、何か……

いいかも。



君からこうやって弄くられるっていうのも。

悪くない。




ん、はぁ……はぁ…んッ……




こんな、厭らしい接吻が出来るんだ…

知らなかったよ。

ちょっと、なに…

ほんと、おかしくなりそう…



「ね、そろそろ…コレ解いてよ……んッーーー」




僕がそう言えば、それを許さないとばかりに襲ってくる君の唇。

一体どうしちゃったの?

いつもの君じゃないよね?




ああ、もうダメだ。

君を襲いたくなっちゃった。

君を襲いたい!襲いたい!襲いたい!




ーーーーーーハッ!!!




夢?



ゆっくりと僕の横を見ると、気持ち良さそうに寝息を立てて眠っている君がいる。



寝てるのに僕を襲うなんて凄いね君は。

でも、僕はやられたらやり返さなきゃ気が済まないんだ。

それは君が一番よく知ってるよね?

だからお仕置き、しなきゃね。

寝ている君を…

さっきの夢のように。

でも覚悟してよ。

僕は接吻だけじゃ終わらせないから。




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