僕と君との過負荷な日々。
□第-4箱『やらなくていいよ』
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今日は、変な事が起こらないといいけど。
そう思いながら、千衣は登校していた。
最近の千衣の朝はなんだかろくでもない。
登校中の道で、早くも千衣は憂鬱になってきていた。
それでも学校に着き、今日もまた教室に入る。
……あぁ。
千衣の期待とは裏腹に、今日もろくでもない朝になりそうだった。
登校してきたばかりの千衣の席は、まだ誰も座っていないはず。
しかし、そこには生徒会長、黒神めだかの姿があった。
なぜか目をつぶり、腕を組んで――まるで、誰かを待っているかのような。
千衣は、自分の席におそるおそる近づいていく。