僕と君との過負荷な日々。


□第-3箱『昨日はごめん』
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その日の放課後、生徒会室ではなんだか黒いオーラが漂っていた。

黒いオーラを出している張本人、球磨川は、自分の椅子の背もたれに全体重でよりかかり、ひたすらケータイをいじっている。

その顔は、普段のにこやかな表情とは全くちがうもの。

普段なら仕事をそつなくこなしていく球磨川なのに、今日は突然サボり始めたものだから、役員一同でびっくりしていた。

「禊ちゃん……どうしちゃったんでしすかあれ……」

「いつもの気まぐれかな。どっちにしろ、俺には球磨川さんはよく分からないから……」

「それはみんな分かんねぇよ。

……でもな、最近、球磨川がちょっと変だったんだ。もしかしたらそれが原因かもな」

「変なのはもともとだろう?」

「そりゃそーだけど……。なんつーか、らしくないっていつーか……」

そんな会話が、ひそひそ話でされていた。

「らしくないって、どういうこと……?」

「あー、なんかな、俺のクラスに藤野っていう、普通の女子がいるんだけどよ。そいつのとこに二日連続で会いにきて、その上、今朝なんか一言だけ謝って帰ってったんだよ。

事情はよくわかんねぇけど、なんか変だろ?」


「まぁ、普通に考えて、その藤野さんって子と、なにかあったんだろうね。
全く、あの人もなにやってるんだか……」

「ふむふむ、球磨川はその藤野という生徒となんらかのトラブルがあってあんな状態になったのだな。よかろう!球磨川に直接詳しい理由を聞いてこようではないか。副会長があんな様子では、やはりしまりがないからな」

「めだかちゃん……!?」


突然、会話に乱入してきためだかは、言いたい事だけをさっさと言い、球磨川の方へずんずんと向かっていってしまった。


「めだかちゃん……行動早すぎだろ……」

「それがめだかさんなんじゃないか。後は任せておけばなんとかなるさ」

「そうっすね…」


人吉と阿久根が、めだかに任せることで納得しているなか、喜界島だけは少し不安そうにしていた。


「本当に大丈夫かな……?
今の話を聞く限り、禊ちゃんって……」
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