僕と君との過負荷な日々。


□第-4箱『やらなくていいよ』
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人吉くん、まだ登校してないんだよ……?
と、いうことは、うん、きっと人吉くんを待ってるんだよ!絶対そう、それしかありえない!だからだからだから……


「藤野同級生!遅かったではないか。私は待ちくたびれてしまったぞ!」

しっかりと目を開き、千衣を見据えて言い放つめだか。

千衣の淡い期待は、一瞬にして砕け散った。

と、同時に、クラス中がこちらを見ながら、こそこそ話しているのも感じた。


そりゃそうだよね、三日連続で化け物生徒会のツートップが尋ねてくるんだもん。人吉くんじゃあるまいし、そりゃ気になるよね。
私も何の用事で会長さん来たのか知らないけどね、多分球磨川さん関係だと思うけど。


――ああああ!
私のレッテルも、変人に変わっていっちゃうよ、こらあかん!
できたらここから今すぐいなくなって!

そんな千衣の心の叫びをよそに、めだかは言葉を続ける。


「今日はなんと、藤野同級生にお願いがあってきたのだ!
なんだか聞きたいであろう、そうだろう?」

「……いえ、別に。どうせろくでもな「わが生徒会は今、人員不足に困っておってな、お手伝いさんが欲しいのだ。
そこで!藤野同級生にぜひその役をやって欲しいと、こうしてお願いしに来たのだ」

「いやだから私は「おおそうか!やってくれるのか藤野同級生、いや、藤野お手伝いさん!」

「え、ちょっとお手伝いさんって「顔合わせは本日の放課後だ。生徒会室まで来て欲しい!」

「私は引き受けるなんて言ってませ「それじゃ、よろしく頼んだぞ、藤野お手伝いさん!

……いや、お手伝いの方が語呂としては、いいか……?」


そんなことをブツブツ呟きながら、めだかは千衣の教室を出て行った。


「なんだったの……あれ」


最後まで、めだかと千衣の会話は噛み合わなかった。
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