僕と君との過負荷な日々。
□第-4箱『やらなくていいよ』
3ページ/11ページ
黒神さんは、私の話なんて全く聞いてくれなかった。
あれはきっとわざとだ。
でも、どうして、あんなに強引に私を誘う必要があったんだろう……?
その時ちょうど、めだかと入れ代わるようにして、人吉が登校してくる。かなりぎりぎりに登校してきたらしく、すぐに授業開始のチャイムが鳴った。
一限目の授業中も、千衣の頭の中は、今朝の出来事と球磨川禊のことばかり。
よく分からない事が多く、ただもやもやと考える。
そんな状態だった千衣は、一限目が終わるなり、人吉に話しかける。
「ねぇ、今朝、黒神さんに、"生徒会のお手伝いさんになってほしい"って言われたんだけど、これってどういう意味!?何か知ってる!?」
人吉は、千衣の言葉に、かなり驚いていた。
「えええええ!?なんだそれ!?そんなの俺はなんにも聞いてないぞ!?」
そう言いながら、人吉は昨日の事を思い出す。
めだかが、勝手に球磨川と千衣のことを勘違いして暴走していたことを。
「あー、ちょっと待て。もしかしたら……球磨川あたりの関係かもな……。
昨日、めだかちゃんが、球磨川は藤野の事が好きなんだな!なんて、一人で勘違い始めてたから、理由はそれかもしれない……」
「なにそれ!?」
「まぁ、だから、なんだ、めだかちゃんの要求は、却下しても問題ないと思うぜ。もともと勘違いだしな」
ちょっと面倒なことになってきたか?こりゃ、昨日めだかちゃんに任せるの、やめるべきだったか……。
人吉は、今更な後悔にかられた。